これまで、スワヒリ語やルオー語などアフリカの言語で楽曲を発表していたAnyangoが、ついに全曲日本語オリジナル歌詞によるニャティティの旋律との融合を極めた作品をリリースすることになった。
本作品は、世界的なパンデミックの混乱の最中、Anyangoにとって第二の故郷である西ケニア・ヴィクトリア湖畔の小さな村アレゴに住む「ママ」や「兄弟」たちに想いを馳せ、生きていることの喜び、どんなに困難なことに出会っても何度でもしなやかに立ち上がることの尊さ、そして、生命がめぐることへの畏怖など、ステイホーム期間中に徹底的に音楽と向き合い、到達した境地から生み出された8曲を収録。中でもAnyangoが愛する一人息子のために書き下ろしたタイトル曲「Kanki ~歓喜~」は、必聴!
また、東京スカパラダイスオーケストラより、北原雅彦・NARGO、さらにAnyangoの盟友ジャズベーシスト塩田哲嗣(Steelpan Records)も参加。他にも、サザンオールスターズや井上陽水などとの共演で知られるパーカッショニスト・はたけやま裕、犬式のギタリストして活躍中の三根星太郎、数々の打楽器を自在にあやつる巨匠・岡部洋一、世界で活躍するヴァイオリニスト・SAYAKAと彼女率いるCHAKA STRING QUARTET、神楽笛の第一人者・秋吉沙羅、若手ジャズドラマーの中で最も注目を集める一人、守真人の参加など、日本屈指の豪華ミュージシャンが集結。火花の散るセッションを繰り広げた。
激流が巻く世の中で時間と空間を超え、ニャティティが激しく優しく鳴り響く作品が完成した。
1. カンバナネがはじまるよ
Vocal, Chorus, Nyatiti, Percussions : Anyango
Quartet : CHAKA String Quartet
Double bass : Nori Shiota
2. アレゴへの手紙
Vocal, Chorus, Nyatiti, Percussions : Anyango
ercussions : You Hatakeyama
Violin : SAYAKA
3. 君と僕 さざめく自由
Vocal, Chorus, Nyatiti, Percussions, Piano : Anyango
Percussions : Yoichi Okabe
4. 火曜市のフライパン
Vocal, Chorus, Nyatiti, Percussions : Anyango
Trumpet : NARGO from Tokyo Ska Paradise Orchestra
by the courtesy of cutting edge / JUSTA RECORD
Trombone : Masahiko Kitahara from Tokyo Ska Paradise Orchestra
by the courtesy of cutting edge / JUSTA RECORD
Horn Arranged by : Masahiko Kitahara
Percussions : Yoichi Okabe
Drums : Masato Mori
Double bass : Nori Shiota
5. 世界は ただ黙り それを見ていた
ocal, Chorus, Nyatiti : Anyango
Violin : SAYAKA
6. Bear hunting ~羆撃ち~
Vocal, Chorus, Nyatiti, Percussions, Flute, Piano : Anyango
Percussions : You Hatakeyama
Shinobue : Sarah Akiyoshi
Double bass : Nori Shiota
7. 厳しい日照り
Vocal, Chorus, Nyatiti, Percussions : Anyango
Percussions : Yoichi Okabe
Guitar : Seitaro Mine
Drums : Masato Mori
Bass : Nori Shiota
8. Kanki ~歓喜~
Vocal, Chorus, Nyatiti, Percussions : Anyango
Percussions : Yoichi Okabe
Guitar : Seitaro Mine
Drums : Masato Mori
Bass : Nori Shiota
NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)
今迄味わった事のない極上のアフリカンビートに日本語歌詞の世界。ハマるサウンドですね。今回参加させていただき幸せでした。
北原雅彦(東京スカパラダイスオーケストラ)
アフリカングルーヴと独特な節回しのメロディーに絡み合わせたホーンアレンジと演奏は楽しゅうございました〜。思わず身体が揺れちゃうビートに澄んだ歌声!気持ちイイ〜♬
Yoichi Okabe
ケニアと日本の文化の架け橋として大活躍されてきたアニャンゴさんが、現在の世界の状況を俯瞰したうえで、郷愁や恋慕の想いを平易な言葉で綴っている歌詞なのだけど、もうこれがたっぷりした世界平和のメッセージなのだ。
ほんとに、たっぷり、ってカンジで、心の豊かさとか、真の幸せとかをあらためて考えさせられる、とっても優しい言葉たちに彩られたアルバム。
自分がそんな曲たちのグルーヴに少しでも参加できたことが誇らしい。
そして、アニャンゴさんが奏で、歌うように、ユートピアは求めなければやって来ないのだ!
Masato Mori
アフリカの世界観、空気感が、Anyangoさんにより柔らかい日本語に落とし込まれ、すっとそれが染み渡っていき、音楽なのに映像が見えてくるようなそんな素晴らしい作品です!
シンプルな編成でうっとりするような曲から、思わず身体が動いてしまうダンサンブルな曲まで、耳を凝らすと沢山の楽器が立体的に組み合わさっていてその一つ一つがハイクオリティで心地よい刺激となって、脳が喜んでいるのを感じました。
ニャティティの独特で温かいサウンドとAnyangoさんの透き通る優しい歌声と思いが、いつもとは違う日常へ連れ行ってくれる感覚を是非味わってみてください!
秋吉沙羅
圧倒的な愛に包まれるアルバム
混沌として先が見えない今
私たちに必要なのは
この愛と音楽だ
SAYAKA
まっすぐに響いてゆったりとした歌声がとても印象的で、演奏しながらも歌詞がスーッと入ってくるAnyangoさん。ストリングカルテットで参加した1曲目「カンバナネがはじまるよ」のメロディーは、弦楽器走者4人の頭にしばらくの間残りました。どの曲も、緻密でグルーヴィーな演奏の上を優雅に飛んでいるようでとても心地よく、多くの人に聴いて頂きたい作品です!生の歌声が聴ける機会が楽しみです!
三根星太郎(犬式)
聴いてるうちに何だかとても懐かしい、温かい気持ちになった。まるで幼い頃の昔に帰って童謡を聴いてるような。
アフリカも日本も元々世界は一つだったんだよ、と頭の中で声がした気がした。素晴らしいアルバムおめでとうございます!
三森 隆文(ジャズジャパン)
とても新鮮な感触で、ワールド・ミュージックとしても、上質のポップ・ミュージックとしても聞き応えのある作品。
1. カンバナネがはじまるよ
詞曲:Anyango
ケニアの友人とのふとした会話で彼が言った、「老いることは祝福さ」(Uzee ni Baraka)というやりとりから、インスピレーションをうけて創った曲。
2. アレゴへの手紙
詞曲:Anyango
世界初の女性ニャティティ奏者Anyango(アニャンゴ)が、世界的なパンデミックの混乱の最中、第二の故郷である西ケニア・アレゴ村に住む「ママ」や「兄弟」たちに想いを馳せ、書き下ろした楽曲。
3. 君と僕 さざめく自由
詞:Anyango 曲:Kenyan traditional
映画「Reason」(未公開)のために書き下ろした楽曲。ティーンエイジャーのひりひりと揺れ動くパッションを歌う。
4. 火曜市のフライパン
詞:Anyango 曲:Kenyan traditional
子供が大好きな絵本を読み聞かせている時にインスピレーションをうけて創った曲。ブラス隊には、TOKYOスカパラダイスオーケストラが参加。
5. 世界は ただ黙り それを見ていた
詞:Anyango 曲:Kenyan traditional
亡き師匠Okumu Orengoの歌詞の翻訳作業をしていると、ケニア、ルオー民族の言葉の深遠さに、毎回打ちのめされる。そういった気づきから生まれた楽曲。
6. Bear hunting 〜熊打ち〜
詞曲:Anyango
日本の熊撃ち界の神様、久保俊晴さんの本を読んで感銘を受け、数時間で書き上げた楽曲。
7. 厳しい日照り
詞曲:Anyango
ケニアのスラム街での経験、世界観をファンキーなビートにのせて、軽やかに歌った曲。
8. Kanki ~歓喜~ 〜Joy〜
詞:Anyango 曲:Kenyan traditional
世知辛い世の中で、家族を愛し、守り抜いてゆくことの尊さを歌った曲。